親には直接言いづらいことがある
「頑張っていることを分かってほしい」——親子の間を橋渡しした、ある就活相談から
今日は8月12日。お盆休みで、久しぶりに家族がそろっているご家庭も多いでしょうか。
子どもが帰ってくると、やっぱり嬉しい。
でも親としては、つい聞きたくなることもありますよね。
「仕事はどう?」
「就活は順調?」
「これからどうするの?」
心配だから聞いている。
でも子どもからすると、
「今、それは聞かないでほしい」
「ちゃんと考えているんだけどな」
ということもあります。
私自身も母親なので、心配すると聞きたくなる親の気持ちはよく分かります。
今日は、そんな親子だからこそ起きるコミュニケーションのすれ違いについて、
ある就活相談から考えてみたいと思います。
「お母さんにも、頑張っていることを分かってほしい」
高校時代からの友人には、私の息子と同世代のお子さんが3人います。
そのうち、長女さんと長男くんの就職活動では、履歴書を見たり、就活相談に乗ったりする機会がありました。
中でも、今も心に残っているのが、長男くんとの面談です。
彼は本当に一生懸命、就職活動に取り組んでいました。
でも、じっくり話を聞いていく中で、こんな思いを打ち明けてくれました。
「自分がこんなに頑張っていることを、お母さんにも分かってほしい」
外から見れば、順調に見えていたかもしれません。
でも本人の中には、焦りもあれば、うまくいかない苦しさもある。
自分なりに頑張っている。
でも、それが親には十分伝わっていないように感じる。
話を聞いているうちに、私も胸がいっぱいになって、一緒に涙したことを覚えています。
第三者だから、届けられる言葉がある
もちろん、相談の中で聞いたことを、私の判断だけでご家族へ伝えることはありません。
ただ、そのときは本人から、
「お母さんにも伝えてほしい」
という希望がありました。
そこで、本人の意思と、どこまで伝えてよいかを確認したうえで、親である友人へ彼の思いを伝えました。
履歴書を見たり、面接について一緒に考えたりすることも、キャリアコンサルタントとしての仕事です。
でも、このとき私が一番嬉しかったのは、そこではありませんでした。
親と子の間に第三者として入り、本人だけでは届けにくかった思いを、
ほんの少し橋渡しできたこと。
それが今も、強く心に残っています。
親は、心配だから聞く。
子どもは、心配をかけたくないから言わない。
どちらかが悪いわけではありません。
むしろ、お互いを大切に思っているからこそ、言葉がすれ違ってしまうことがあります。
親子だから話せることもある。
でも、
親子だからこそ、話しにくいこともある。
そんなとき、第三者が親子の間の「翻訳者」のような役割をすることがあります。
お子さんの、「放っておいて」の奥に、
「今はうまく説明できない」
「でも、頑張っていることは分かってほしい」
という気持ちが隠れていることもある。
逆に親の、
「就活、大丈夫なの?」
の奥には、
「困っていないかな」
「何か力になれないかな」
という思いがあるかもしれません。
言葉だけを受け取るとぶつかってしまう。
でも、その奥にある気持ちまで受け取れると、見え方が少し変わります。
このお盆、「就活どう?」の前に
もしこのお盆、久しぶりにお子さんと話す機会があったら。
「就活どう?」
と聞きたくなったときに、
「最近どう?」
くらいから始めてみてもいいかもしれません。
「これからどうするの?」
ではなく、
「何か話したくなったら、聞くよ」
と少し余白を残してみる。
そして、何か話してくれたら、すぐにアドバイスを返す前に、
「そうなんだ」
と一度受け取ってみる。
もちろん、それだけで何でも話してくれるようになるわけではありません。
でも、
「話したら、すぐ何か言われる」
ではなく、
「まず聞いてもらえる」
と思えることが、会話の入口になる場合もあります。
そして、親子だけではどうしても話しにくいときには、第三者を頼ってもいい。
私は「親子就活」に関わる中で、その意味を何度も感じています。
この話を思い出したきっかけは、石川の友人でした
今回、この就活相談をあらためて思い出したのは、高校時代からの友人についてnoteを書いたことがきっかけでした。
2019年には仲間たちと「大人の修学旅行」で、金沢・山中温泉を旅したこともあります。
その友人は今、石川県加賀市で「くぼっちの水引」として活動しています。
8月23日(日)には、東京・有楽町で開催される「いしかわUIターン大相談会in東京」で、「水引細工のアクセサリー作り体験」の講師を務めます。
友人との長いご縁や、石川への思いはnoteに書きました。
▼ note|金沢、山中温泉、大人の修学旅行。大好きな石川を、今度は東京で。
記事を読む
子どもたちの就活では、私が親子の間をほんの少しつないだ。
今度は彼女が、水引を通して石川と東京をつなぐ。
長く続くご縁って、おもしろいですね。
▼ いしかわUIターン大相談会in東京
公式サイトを見る
▼ くぼっちの水引
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普段は、国家資格キャリアコンサルタントとして、
AI時代の就活や「親子就活」について発信しています。
子どもだけでも、親だけでもなく、
その間で何が起きているのか。
これからも、そんな視点から親子の就活やキャリアについて考えていきます。
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